筋性防御

概要・推奨

概要

  • 筋性防御は、壁側および臓側腹膜に炎症などが波及し、刺激されている時に出る腹膜刺激徴候の一つです。
  • 腹筋の「随意的」な収縮のことであり、腹痛以外に恐怖、不安、外部からの寒冷刺激などによっても発生します。
  • 患者が意識的に制御できない腹筋の「不随意的」な収縮である筋強直とは区別されます。
  • 筋性防御は重要な早期の腹膜刺激徴候であり、限局性の腹膜炎では片側に出現することがあります。
  • 骨盤内炎症性疾患(PID)を示唆する身体所見の特徴としても挙げられます。
  • 高齢者の腹膜炎患者では、筋性防御や板状硬を呈する頻度は34%にとどまることがあります。
  • 限局性腹膜炎では、病変部位に一致した局所性筋性防御(localized guarding)が出現することがあり、特に急性虫垂炎や憩室炎の早期診断において重要な所見です。

推奨

  • 筋性防御を含む腹膜刺激徴候は、腹膜炎の検出に有用です。
  • 真の筋性防御を特定するためには、腹部の緊張をとるように診察することが推奨されます。
  • 腹膜刺激徴候がなくとも、臨床的に腹膜炎および腸間膜虚血の疑いがある場合には、画像検査を追加することが推奨されます。