鼠径ヘルニア・大腿ヘルニア・腹壁ヘルニア
概要・推奨
概要
- 分類: 鼠径部に発生するヘルニア(鼠径部ヘルニア)は、外鼠径ヘルニア(間接型)、内鼠径ヘルニア(直接型)、大腿ヘルニアに分類されます 。一般的に「鼠径ヘルニア」は外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアを指します 。
- 嵌頓: 脱出した臓器が戻らなくなり、膨隆以外の症状を伴う状態を指します。血流障害を伴う「絞扼性ヘルニア」に移行した場合は、緊急手術が必要です 。
- 治療: 手術が主となり、自身の組織で修復する「組織縫合法」と、人工補強材を用いる「メッシュ法」があります 。
- アプローチ: 鼠径部を切開する「鼠径部切開法」(前方到達法、腹膜前到達法)と、腹腔鏡を用いる方法(TAPP法、TEP法)があります 。
推奨
- 成人の鼠径ヘルニアでは、嵌頓症例またはその危険性が高い症例で手術が推奨され 、症状が軽い場合は経過観察も許容されます 。
- 症状のない対側への予防的手術は推奨されません 。
- 成人の大腿ヘルニアは嵌頓リスクが高いため、全例で手術が推奨されます 。