急性腎障害
概要・推奨
概要
- 従来、急激な腎機能低下を伴う病態は急性腎不全(ARF)として認識されていましたが、より早期の段階の腎障害も含めた新たな概念として急性腎障害(AKI)が提唱されました。
- AKIは、早期診断と早期介入による予後改善を目指す疾患概念です。
- AKIの診断には、国際的に提唱されているKDIGO診断基準を用いることが推奨されます。この診断基準は、血清クレアチニン(sCr)値の変化と尿量に基づいており、腎障害の原因や発症様式は問われません。
- したがって、AKIは幅広い疾患スペクトラムを有する症候群であり、診療においては常に原因の鑑別と、腎灌流低下、尿路閉塞などの可逆的な要因を取り除くことが求められます。
推奨
- AKIの診断には、生命予後の予測に優れていることからKDIGO診断基準を用いることが提案されています。
- ベースライン腎機能が不明な場合は、慢性腎臓病(CKD)などの合併症の有無を検索し、複数の方法でベースラインを定めることが提案されています。
- 予後を予測する際には、血清クレアチニン(sCr)単独よりも尿量を加えた重症度で評価することが提案されています。