転移性肝癌
概要・推奨
概要
- 転移性肝がんは、原発となる腫瘍により悪性度や治療方針が大きく異なるという特徴があります。
- 従来、多くは全身病と考えられ薬物治療が中心でしたが、近年の集学的治療の進歩により、肝切除術などの局所療法が有効な場合があることが認識されるようになっています。
- 転移性肝がんの診療に特化した指針の必要性が背景にあり、安全で有効な診療を行うために基本的な重要事項を明らかにし、推奨される診療を提示することを目的としています。
- 臨床現場では日々治療が行われていますが、国際的に治療法が標準化されていない状況があります。
- 対象者は、転移性肝がん患者、またはそれが疑われる成人患者です。小児は対象としていません。
推奨
- 大腸癌の切除可能な肝転移に対しては、根治切除が標準治療とされます。
- GIST(消化管間質腫瘍)では、RO切除が可能な患者において肝転移切除が推奨され、外科切除と補助的なイマチニブ治療を行うことが弱く推奨されます。
- GEP-NET(消化器原発神経内分泌腫瘍)では、Grade 1もしくはGrade 2の肝転移に対する根治的肝切除は強く推奨されます。