アセトアミノフェン中毒

概要・推奨

概要

  • アセトアミノフェンは、解熱鎮痛薬として一般用医薬品にも広く含まれており、容易に入手可能です。
  • 大量に服用すると、重篤な肝障害を引き起こす可能性があります。
  • アセトアミノフェンの毒性は、代謝産物であるN-アセチル-p-ベンゾキノンイミン(NAPQI)によって引き起こされます。
  • 通常、NAPQIは肝臓のグルタチオンによって解毒されますが、アセトアミノフェンの大量摂取によりグルタチオンが枯渇すると、NAPQIが肝細胞を障害し、肝壊死に至ることがあります。
  • 成人における中毒量は1回の摂取で150~250 mg/kg、致死量は13~25 gとされています。また、350 mg/kg 以上でほぼ 100% 重篤な肝障害を呈すると言われています。
  • 中毒量に達する場合は、解毒薬であるN-アセチルシステインの投与を8時間以内に開始することが望ましい。

推奨

  • アセトアミノフェン中毒が疑われる場合、血中濃度を測定し、Rumack-Matthewのノモグラムを用いて肝障害のリスクを評価することが推奨されます。
  • ノモグラムの治療ラインを上回る場合、または中毒量(成人で7.10g以上または150 mg/kg以上)の摂取が疑われる場合には、解毒薬であるN-アセチルシステインの投与を開始することが推奨されます。
  • N-アセチルシステインの投与は、摂取後8時間以内に開始することが望ましいですが、24時間以内であれば有効性が期待できます。