血小板減少症
概要・推奨
概要
- 血小板数が150 × 10³/μL未満の状態を血小板減少症と定義します。
- 原因は、①血小板産生の低下(アルコール、骨髄不全、薬剤性、感染症、栄養欠乏など)、②血小板の破壊・消費の亢進(薬剤性、免疫性、播種性血管内凝固、血栓性血小板減少性紫斑病、ヘパリン起因性血小板減少症など)、③脾臓への分布異常(肝疾患、脾機能亢進など)に大別されます。
- 臨床症状は血小板数によって異なり、50 × 10³/μLを超える場合は一般的に無症状です。20-50 × 10³/μLでは点状出血、紫斑、斑状出血などの軽度の皮膚症状を呈することがあります。10 × 10³/μL未満では重篤な自然出血のリスクが高まります。
- 偽性血小板減少症を除外するため、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)以外の抗凝固剤(ヘパリンやクエン酸ナトリウムなど)入りの採血管で再検査、あるいは末梢血塗抹標本での凝集塊の有無を確認します。
- 血小板減少症は出血傾向を特徴としますが、抗リン脂質抗体症候群、ヘパリン起因性血小板減少症、血栓性微小血管症、播種性血管内凝固などでは血栓症を伴うことがあります。
推奨
- 緊急の入院および精査が推奨されるのは、活動性の出血、血小板数が10 × 10³/μL未満、末梢血塗抹標本での破砕赤血球の出現、新たな神経学的機能障害または腎機能障害、最近のヘパリン製剤への曝露が認められる場合です。
- 活動性出血を認める患者には血小板輸血が推奨されます。
- 血小板数が10 × 10³/μL未満の患者には、出血予防のための血小板輸血が推奨されます。