悪性リンパ腫:小腸・大腸
概要・推奨
概要
- 小腸や大腸などの消化管には、様々な組織型の悪性リンパ腫が発生することがあります。
- 代表的なものとして、粘膜関連リンパ組織から発生する節外性辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫)があります。これは一般的に経過が緩徐なインドレントリンパ腫に分類されます。
- 小腸に発生するMALTリンパ腫では、Campylobacter jejuni感染との関連が報告されています。
- このほか、マントル細胞リンパ腫では約30%の症例で消化管への浸潤がみられます。
- アグレッシブリンパ腫であるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)や、稀な病型として腸T細胞リンパ腫なども小腸・大腸に発生することがあります。
推奨
- 局所制御(限局期MALT): 小腸・大腸の限局期MALTリンパ腫に対しては、放射線療法が推奨されます。
- 経過観察(MALT): 症状や臓器障害がない場合、病期にかかわらず無治療経過観察が推奨されます。
- 形質転換時: MALTリンパ腫がDLBCLへ形質転換した場合には、DLBCLに準じた治療が推奨されます。