心室期外収縮

概要・推奨

概要

  • 心室期外収縮は、心室から発生する早期の興奮です。心電図のQRS波形が単一か複数かによって単源性(単形成)、多源性(多形成)に分類されます。3連発以上連続する場合は非持続性心室頻拍とよばれます。
  • 健常人にも認められる不整脈で、加齢とともに増加します。
  • 臨床的な意義は、基礎となる器質的心疾患の有無や心機能の程度によって大きく異なります。
  • 器質的心疾患を伴わない特発性心室期外収縮は、一般に生命予後が良好です。
  • 治療の対象となるのは、主に動悸などの自覚症状が強い場合、頻発(1日に1万拍以上、または1日の総心拍数の10%以上など)して心機能低下をきたす場合(心室期外収縮誘発性心筋症)、あるいは心室頻拍や心室細動などの致死性不整脈の引き金となる場合です。

推奨

  • 心室期外収縮を認める場合、まず器質的心疾患の有無や心機能について、12誘導心電図や心エコー図検査などで評価することが推奨されます。必要に応じて心臓MRI検査も考慮されます。
  • 無症状で心機能が正常な特発性心室期外収縮は、原則として治療の必要はなく、経過観察が推奨されます。
  • 心室期外収縮の発生率(バーデン)が高い場合(1日の総心拍数の10%以上、または1日1万拍以上など)は、心室期外収縮誘発性心筋症のリスクがあるため、定期的な心機能の評価が推奨されます。