いびき

概要・推奨

概要

  • いびきは、睡眠中にみられる呼吸異常音であり、睡眠関連呼吸障害(SRBD,従来のSDB)の主要な症状の一つです。
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者の約90%に習慣性いびきが認められると報告されていますが、いびき自体はOSASの予測因子とはなりません(自他覚症状は客観的検査に比べて信頼度が劣るため、診断の根拠とはならない)。
  • いびきがなく、他者から睡眠中の呼吸停止を指摘されない場合は、OSASの可能性は低くなります。
  • 高度ないびきは、高血圧症、虚血性心疾患、脳血管障害などの合併頻度が高いことが報告されています。
  • 睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)では、他の疾患を伴わないいびきは「孤発症状と正常範囲の異型」に分類されています。
  • 小児のいびきは、アデノイドや扁桃肥大が原因であることが多いです。

推奨

  • 習慣性のいびきを認める患者では、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の可能性を考慮することを提案します。
  • いびきの症状のみでOSAの診断は行わず、客観的な検査(終夜睡眠ポリグラフ検査や簡易モニターなど)によって確定診断を行うことを推奨します。
  • 診断検査を行うかを決定する上で、OSAの診断確率を高めるために質問紙(ベルリン質問紙など)を使用することを提案します(ただし、質問紙のみでOSAの診断はしないことを推奨します)。