子宮内膜増殖症
概要・推奨
概要
- 子宮内膜増殖症は、プロゲステロンによる拮抗作用を受けない過剰なエストロゲン刺激によって生じる、細胞異型を伴わない子宮内膜腺の非腫瘍性増殖です。
- 細胞異型を伴う場合は、子宮内膜異型増殖症として区別されます。
- 多くは自然に退縮することが知られています。
- 6か月の観察期間で病変が存続する割合は、単純型で17%、複雑型で25%と報告されています。
- 子宮体がんへの進展率は低く、13.4年の観察期間で単純型は1%、複雑型は3%と報告されています。
- 不正性器出血や過多月経などの症状を伴うことがあります。
- 若年者では不妊を伴うこともあります。
推奨
- 子宮内膜細胞診で異常が認められた場合や、超音波検査で子宮内膜肥厚が認められる場合には、子宮内膜組織検査による確定診断を行うことが推奨されます。
- 子宮内膜異型増殖症以上の病変が疑われる場合は、子宮内膜全面掻爬による診断を行うことが推奨されます。
- 治療が必要な場合には、MPA(medroxyprogesterone acetate)の周期的な投与が勧められます。