全般性不安障害/全般不安症
概要・推奨
概要
- 全般性不安障害は、日常生活における様々な出来事や活動に関するコントロール困難な過剰な心配や不安(予期憂慮)が慢性的に持続する障害です。
- 不眠、筋緊張、集中困難などの精神身体症状を伴い、深刻な社会的・職業的機能障害につながることがあります。
- 他の精神疾患(うつ病、他の不安障害、物質使用障害など)や身体疾患を合併することが多く、自殺のリスクを増大させる可能性もあります。
- 治療においては、薬物療法のみでは不十分であり、心理社会的ストレスに対する精神療法を併用することが重要です。
- 本邦では、この疾患に対して保険適用が承認されている薬剤はありません。
推奨
- 治療法として、薬物療法と認知行動療法(CBT)が推奨されます。
- 薬物療法では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるescitalopram、paroxetine、sertraline、またはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるvenlafaxine、duloxetineの使用が推奨されます。
- SSRIやSNRIで効果が不十分な場合、アザピロン系抗不安薬のbuspirone、抗ヒスタミン薬のhydroxyzine、またはpregabalinの使用が検討されます。buspironeは効果が低い可能性があり、hydroxyzineは眠気などに注意が必要です。pregabalinは効果発現が早く、不眠の改善にも有効性が示唆されています。