血小板輸血
概要・推奨
概要
- 血小板製剤の使用目的は、血小板減少または血小板機能異常による出血予防(予防的血小板輸血)と出血治療(治療的血小板輸血)です。
- 血小板減少患者の管理や抗がん化学療法・手術・処置の安全性確保、出血の予防・治療において有効性が高い一方で、発熱や蕁麻疹、アナフィラキシー、輸血関連急性肺障害(TRALI)、輸血関連循環負荷(TACO)などの副反応を来す恐れがあります。
- 輸血回数や量が増えると副反応のリスクが増し、繰り返しの輸血により同種抗体が誘導され、免疫性血小板輸血不応に陥る可能性もあります。
- したがって、血小板製剤は必要に応じて適切に使用し、同時に最少にとどめる必要があります。
- 予防的血小板輸血における目標血小板数として「トリガー値」(下回れば輸血)が採用されていますが、血小板数の推移などからトリガー値を下回る日を予測して血小板製剤を予約・発注する考え方も許容されます。
推奨
- がん・造血器悪性腫瘍(急性前骨髄球性白血病を除く)の化学療法、自家・同種造血幹細胞移植における血小板輸血トリガー値は1万/μlとすることが推奨されます。ただし、患者の状態や医療環境に即し臨機応変に対応することが必要です。
- がん・造血器悪性腫瘍の化学療法、自家・同種造血幹細胞移植における血小板輸血は予防的に行うことが推奨されます。
- 造血不全(化学療法・造血幹細胞移植を受けない再生不良性貧血や骨髄異形成症候群など慢性造血不全患者)における血小板輸血トリガー値の目安は5千/μlとすることが推奨されます。