良性肺腫瘍
概要・推奨
概要
- 肺の良性腫瘍は、真の新生物と、結核や真菌症などの感染に伴う腫瘍様病変を含む広範な概念です。
- 全ての肺腫瘍の中で占める割合は少なく、肺癌と比較して稀な疾患であり、約2〜5%と報告されています。
- 代表的な良性腫瘍には肺過誤腫、硬化性肺胞上皮腫、平滑筋腫などがあり、腫瘍様病変には結核腫や器質化肺炎などがあります。
- CTなどの画像診断で良性腫瘍の特徴的な所見(辺縁が平滑な類円形、石灰化など)が認められることがありますが、特に腫瘍様病変を呈する炎症性疾患では、肺癌との鑑別が困難な場合があります。
推奨
- 腫瘤が増大傾向を示す場合や、画像診断などによっても悪性腫瘍を確実に否定できない場合は、外科的切除による診断と治療が推奨されます。
- 肺癌との鑑別が困難な症例に対しては、診断を確定させる目的で外科的生検が考慮されます。
- 腫瘤が明らかに良性で、無症状かつ増大傾向がない場合は、経過観察で十分とされます。