肝癌(概要)
概要・推奨
概要
- 本邦における肝癌の診療レベルを、地域や施設による格差なく向上させ、患者の生存期間の延長と生活の質の改善を目指すことを目的としています。
- 本邦の原発性肝癌の90%以上は肝細胞癌であるため、ここで用いる「肝癌」は肝細胞癌を指します。
- ここに示す内容は、肝癌に対する診療方針を立てるための一つの目安であり、記載されている以外の診療方針や治療法を規制したり、医師の裁量権を制限したりするものではありません。患者の意向を考慮して個々の患者に最も妥当な治療法を選択することが望ましいです。
推奨
- B型慢性肝疾患からの肝発癌予防として、HBV-DNA陽性のB型慢性肝炎・肝硬変に対して核酸アナログ製剤の使用が推奨されます。
- C型慢性肝疾患からの肝発癌予防として、C型慢性肝炎・代償性C型肝硬変患者に対してHCV排除を目的とした抗ウイルス療法が推奨されます。
- 肝細胞癌のサーベイランス対象は、C型慢性肝疾患患者、B型慢性肝疾患患者、および非ウイルス性の肝硬変患者です。3~6カ月間隔での腹部超音波検査を主体とし、腫瘍マーカー測定も併用することが推奨されます。