子宮頸がん(進行期):IB3期以上
概要・推奨
概要
- 子宮頸がんの進行期IB3期以上は、癌が子宮頸部に限局するものの腫瘍最大径が4cmを超えるもの(IB3期)、または癌が子宮頸部をこえて周囲の組織や他の臓器に広がった状態(II期、III期、IV期)を指します。
- II期は、癌が子宮頸部をこえて広がっているものの、膣壁下1/3または骨盤壁には達していない状態です。
- III期は、癌の浸潤が膣壁下1/3に達する、骨盤壁に達する、水腎症や無機能腎を引き起こす、あるいは骨盤リンパ節や傍大動脈リンパ節に転移が認められる状態です。
- IV期は、癌が膀胱粘膜または直腸粘膜に浸潤するか、小骨盤腔をこえて広がる状態です。
- 進行例では、不正性器出血、性交後出血、帯下異常、腰腹部痛などの症状がみられることがあります。
- 組織型は扁平上皮癌が最も多いですが、腺癌や神経内分泌腫瘍などもあります。
- 進行期の診断は、内診や直腸診などの理学所見、MRI、CT、PET/CTなどの画像所見、および生検や手術で得られた組織の病理学的所見を総合的に判断して決定されます。
推奨
- 進行期の決定は、理学所見、画像所見、病理学的所見を総合的に判断して行うことが推奨されます。
- 理学所見、画像所見、病理学的所見が一致しない場合は、原則として病理学的所見が優先されますが、腫瘍径の評価については、再現性の高さから画像所見(特にMRI)を優先することが推奨されます。
- 子宮傍組織浸潤の有無は、手術非施行例では内診・直腸診の所見と画像所見(MRI)から総合的に判断することが推奨されます。