唾石症
概要・推奨
概要
- 唾石症は、唾液を産生する大唾液腺(顎下腺、耳下腺、舌下腺)の導管内や腺体実質内に結石(唾石)が形成される疾患です。
- 唾石の約80~90%は顎下腺に発生し、次いで耳下腺が約10~20%で、舌下腺や小唾液腺での発生は稀です。
- 食事中や食後に唾液腺が腫れて痛む「唾疝痛」が典型的な症状です。この症状は、唾液分泌が亢進することで、唾石による唾液の排出障害が悪化するために生じます。
- 唾液のうっ滞により、二次的な細菌感染をきたし、急性化膿性唾液腺炎を引き起こすことがあります。
推奨
- 食事に関連した唾液腺の腫脹と疼痛の病歴から、唾石症を疑うことが推奨されます。
- 画像診断では、非侵襲的で簡便な超音波検査が第一選択として推奨されます。唾石の有無、大きさ、位置、導管の拡張などを評価できます。
- CT検査は、超音波検査で描出困難な小さな唾石や深部の唾石の評価に有用です。