尿失禁

概要・推奨

概要

  • 尿失禁は、尿が不随意に漏れるという愁訴です。
  • 尿失禁は、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、混合性尿失禁、夜尿症、持続性尿失禁などに分類されます。
  • 腹圧性尿失禁は、労作、運動、くしゃみまたは咳の際に不随意に尿が漏れる愁訴です。
  • 切迫性尿失禁は、尿意切迫感(急に起こる、我慢できないような強い尿意)と同時またはその直後に不随意に尿が漏れる愁訴です。
  • 混合性尿失禁は、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状がある愁訴です。
  • 女性の下部尿路症状の中で、尿失禁はQOL(生活の質)に大きな影響を与えます。
  • 女性の尿失禁の頻度は多くの調査で25〜45%と報告されており、その約半数を腹圧性尿失禁が占めます。
  • 女性下部尿路症状のリスク因子として、加齢、肥満、便秘、高血圧、糖尿病、分娩(特に経腟分娩)、出産回数が報告されています。

推奨

  • 女性下部尿路症状の評価において、排尿日誌は診断や治療選択に有用であるため推奨されます。
  • 女性下部尿路症状の基本評価として、残尿測定は推奨されます。
  • 女性下部尿路症状の基本評価として尿流動態検査は必須ではありませんが、病態が複雑な場合や侵襲的な治療を要する場合には推奨されます。