乳癌 浸潤性乳癌

概要・推奨

概要

  • 浸潤性乳癌は乳腺の腫瘍細胞が基底膜を越えて間質に浸潤した悪性腫瘍であり、日本人女性において罹患数が最も多い癌です。
  • 治療は手術、放射線療法、薬物療法を組み合わせた集学的治療が基本であり、ホルモン受容体とHER2の発現状況に基づくサブタイプによって方針が大きく異なります。
  • 初期治療の目的は根治であり、転移・再発乳癌の治療目的は生存期間の延長と生活の質(QOL)の維持です。
  • 治療方針は病期、サブタイプ、年齢や閉経状況、併存疾患、患者さんの希望を踏まえて決定します。
  • 乳腺外科、放射線科、腫瘍内科、病理診断科、看護部門などによる多職種での検討が望まれます。

推奨

  • 新規に診断されたすべての浸潤性乳癌で、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PgR)、HER2の発現状況を評価します。
  • エストロゲン受容体およびプロゲステロン受容体の評価は免疫組織化学法(IHC)で行い、病理診断報告書には陽性細胞占有率を含めることが望まれます。
  • 臨床的にリンパ節転移を認めない症例では、腋窩の病期診断としてセンチネルリンパ節生検を行います。