食道穿孔・破裂
概要・推奨
概要
- 特発性食道破裂(IEP)はBoerhaave症候群とも呼ばれ、主に飲酒後の嘔吐により食道内圧が上昇して、病的変化のない正常な食道が破裂するものと定義されています。
- Mallory-Weiss症候群(MWS)とIEPは発生機序が同一であり、裂創が全層断裂をきたすか否かの違いであるとする考え方が一般的です。
推奨
- 特発性食道破裂(IEP)の治療では、感染巣の除去と的確なドレナージを行うことが目的となります。
- IEPのうち、縦隔内に限局した小さな穿孔で、破裂創から食道へのドレナージが良好、臨床症状が軽度、かつ重症感染症でない場合には、抗菌薬投与、高カロリー輸液、経鼻チューブによる間欠持続吸引などの保存的治療が適応とされます。
- IEPに対する外科的治療では、単純縫合閉鎖術は発症後12時間あるいは24時間以内が安全限界とされます。