甲状腺機能亢進症・バセドウ病
概要・推奨
概要
- バセドウ病は、TSH受容体に対する自己抗体によって甲状腺が過剰に刺激され、甲状腺中毒症をきたす自己免疫疾患です。
- 主な臨床所見として、甲状腺ホルモン過剰による甲状腺中毒症状、甲状腺腫大、眼球突出または特有の眼症状があります。
- 頻度は1,000人から2,000人に1人が罹患し、特に若い女性では約300人に1人が罹患するといわれています。
- 治療法には、抗甲状腺薬による薬物治療、手術による外科的治療、131I内用療法(アイソトープ治療)があります。
- 合併症として、甲状腺眼症が約25%に認められるほか、甲状腺中毒性周期性四肢麻痺、心房細動、心不全、骨粗鬆症、甲状腺クリーゼなどがあります。
推奨
- 甲状腺中毒症状、びまん性甲状腺腫、特有の眼症状のいずれかに加え、血中FT4・FT3高値、TSH低値、抗TSH受容体抗体陽性の所見に基づいて診断します。
- 未治療の場合には、原則として薬物療法を選択します。抗甲状腺薬の第一選択は、妊娠初期を除き、チアマゾール(MMI)が推奨されます。
- 手術適応と考えられるバセドウ病には甲状腺全摘術が推奨されます。131I内用療法は、妊婦、妊娠の可能性のある女性、授乳婦には禁忌です。