アトピー性皮膚炎

概要・推奨

概要

  • アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持ちます。
  • アトピー素因とは、①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)を持つこと、または②IgE抗体を産生しやすい素因を持つことを指します。
  • 年齢により好発部位が異なり、多くは乳幼児期に発症し、慢性的に経過します。
  • 診断は、1\. 瘙痒、2\. 特徴的な皮疹と分布、3\. 慢性・反復性の経過、の3つの基本項目を満たすことによって行われます。

推奨

  • 治療の目標は、症状がないか、あってもごく軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、それを維持することです。
  • 治療の基本は、皮膚の炎症を速やかに抑える薬物療法、皮膚のバリア機能を回復させるスキンケア、そして悪化因子の検索と対策です。
  • 薬物療法の中心は抗炎症外用薬で、ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、ジファミラスト軟膏が推奨されます(*2024年10月発売のタピナロフ外用薬は現行のガイドラインでは記載されていません)。