習慣流産、不育症

概要・推奨

概要

  • 不育症は、妊娠は成立するものの、流産や死産を2回以上繰り返す状態と定義されます。生児の有無は問わず、流産や死産が連続していなくても不育症に含まれます。
  • 異所性妊娠、胞状奇胎、生化学的妊娠(流産)は流産回数に含めません。
  • 流死産歴が1回でも、次回妊娠における流死産のリスクが高いと推定される状態(例:抗リン脂質抗体症候群の診断基準を満たす場合)も不育症の概念に含めることがあります。
  • 流産は全妊娠の10~15%の頻度で生じます。
  • 日本における不育症の頻度は約5%、習慣流産(3回以上の流産)の頻度は約1%と推定されます。
  • 不育症のリスク因子には、女性の加齢、夫婦の染色体構造異常、子宮形態異常、甲状腺機能異常、抗リン脂質抗体症候群などがあります。
  • 日本の研究では、不育症のリスク因子として、子宮形態異常が7.9%、甲状腺機能異常が9.5%、夫婦染色体構造異常が3.7%、抗リン脂質抗体陽性が8.7%などの頻度で検出されています。
  • 約65%の不育症は、リスク因子が特定できないと報告されています。
  • 流産の原因としては、胎児(胎芽)の染色体異数性が最も多く、約50~70%を占めます。

推奨

  • 反復・習慣流産(不育症)のカップルに対しては、精神的な支援を行い、不安をできるだけ取り除くことが推奨されます。
  • 検査を行っても原因が特定できない場合があることや、原因が特定できなくても次回妊娠が継続できる可能性があることなどを説明することが推奨されます。
  • 不育症の原因検索として、以下の検査を行うことが推奨されます。