がん免疫療法

概要・推奨

概要

  • がんに対する免疫を介在した治療法は、2011年3月の抗CTLA-4抗体薬の承認以降、複数の免疫チェックポイント阻害薬が臨床で使用されるようになり、多くの固形がんで有効性・安全性が検討され承認に至っています。
  • 近年では、抗LAG-3抗体薬やエフェクターT細胞療法(キメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞輸注療法)も承認されています。
  • 異なる経路の免疫チェックポイント阻害薬の併用や、細胞傷害性抗がん薬などと併用する複合免疫療法でも高い有効性が認められてきています。
  • 一方で、従来の抗がん薬とは異なる免疫関連有害事象(irAE)が出現することが知られており、その頻度や対処方法が確立されつつあります。
  • irAEは診療科を超えて複数の疾患に及ぶため、病院全体での連携体制および情報の共有が重要です。
  • がん免疫療法は未だ発展途上であり、多くのエビデンスが報告され続けています。
  • 日本における悪性腫瘍患者の予後の延長を目指し、がん免疫療法に関する総論的知識の整理や推奨を明らかにし、日々の診療に役立てることを目的としています。
  • 対象は広く悪性腫瘍患者(成人および小児)を想定しており、利用対象者は主にがん免疫療法に携わるすべての医療関係者ですが、がん患者とその関係者にも参考にしていただけることを想定しています。

推奨

  • ここに示された内容は、標準治療等を示した参考資料である。
  • 個々の患者の病態や医療施設の体制は異なるため、治療方針は個々の患者に応じて、医療従事者と患者の話し合いで決定されるものである。
  • 免疫関連有害事象は診療科を超えて複数の疾患に及ぶことがあるため、病院全体としての連携体制および情報の共有がより一層重要となる。