抗うつ薬中毒

概要・推奨

概要

  • DPCデータによると、入院を要する救急患者において、抗うつ薬の過量内服は睡眠導入剤と合わせて6割以上を占めます。
  • 三環系抗うつ薬中毒では、意識障害、痙攣、心電図上のQRS幅の延長や不整脈、散瞳を呈することがあります。
  • 特に心血管系への影響が大きく、心停止をきたす場合があります。

推奨

  • 三環系抗うつ薬の過量摂取による心室性不整脈や伝導障害に対して、炭酸水素ナトリウムの経静脈的投与が推奨されます。
  • 三環系抗うつ薬による痙攣に対して、第一選択薬であるベンゾジアゼピン系に加えて確実な痙攣停止と再発予防のため第二選択薬としてフェニトイン・ホスフェニトインを使用することは、有害となる可能性があるため推奨されず、バルビツール酸系薬剤もしくはプロポフォールを使用することが推奨されています。
  • 三環系抗うつ薬中毒に対して血液浄化法は推奨されません。